この項ではリキッド・カートリッジに含まれる成分についての説明を致します。

先ず、皆さんがもっとも関心のある原材料はニコチンそのものと思います。日本の薬事法ではニコチンの原液は毒薬に分類され、又毒物および劇物取締り法では毒物に登録されております。 原液は有毒であることから製造から販売・保管に至るまで厳格な法規制の範疇に組み込まれております。

ニコチンそれ自体はタバコの喫煙より発生するタールや一酸化炭素などに比較すると人体への直接的悪影響はそれほどでもないのですが依存症を誘発する特性があるため他の成分の毒性や癌の危険因子と混同されているようです。 ニコチンが全く無害ということはないのですが、禁煙が困難であればニコチン摂取をコントロールすることにより人体に害のある主体のタールや一酸化炭素などをカットすることでタバコの有害物質の200種類の成分、癌の危険因子成分の60種類をカットすることも可能です。 ちなみにニコチンが癌の危険因子になることはありません。

蛇足になるかもしれませんが、普段薬局で購入できる風邪薬や腹痛の薬などでも、また病院で使用する医薬品でも原料の段階では大体が毒薬(物)や劇薬(物)に分類されるものが殆どです。 わかりやすく表現をすれば薄めて、合成をしたうえで極力副作用の無い状態にして効用のあるものとしています。 毒もまた薬の材料になるということです。

さて、電子タバコで使用するリキッド・カートリッジに含まれているニコチンも薬の製造と同じように製薬会社の工場で希釈され比率を保てるように他の原材料と合成されております。この成分と比率は次の表のようになります。 弊社の特性はできるかぎり配合する成分の種類を少なく抑えることでリキッドの成分構成をシンプルに抑えています。 



乳酸、プロピレン グリコール、アルコール、香料などは一般的な加工食品に利用されている無害な食品添加物です。 従ってゼロ ニコチンの場合には有害な成分は含んでおりませんので安心してタバコの代用品としてご利用できます。


また、工場では電子製品としての本体のほか、リキッド・カートリッジの検査をうけております。 

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PSE、CE, RoHSなどの認定・合格証の確認ができます。

電子タバコの成分についての検証
電子タバコと一般の紙巻タバコ(シガレット)の人体に及ぼす程度を比較するために、先ず電子タバコに使用されるリキッド・カートリッジの成分について説明をしてみます。
実験資料では化合物の抽出はシリコンラバー繊維を使用する上部固体相微小抽出方法で行い、その解析は質量選択検出を併用したガスクロマトグラフィーを使用しています。

この装置では電子タバコが実際に吸引される時と同じ状態で、アトマイザーにより気化されて噴霧上になり肺に吸い込まれる成分がどういうものかについて考えます。一般にはカートリッジの原料の成分のみを考慮しがちですが、気化の過程で加水分解反応により「別の化合物に変化する」と推定されるため実際に人体に取り入れられる状態の検証が重要と考えられるからです。

さて、この実験からプロピレングリコール、アセタール(2種類)、1,2,3-プロペイントリオール(別称グリセリン)、及びニコチンが検出されました。ここでは既に有毒性が認知されているニコチン以外の成分がどのようなものかを検証してみたいと思います。

先ず、タバコ1本の吸入量の仮定をしてみます。通常の喫煙で吸入される煙の容量を想定して、一回の吸引で平均して50ミリリットル吸われると仮定できます。これからタバコ1本について50ミリリットルを20回吸引すると想定すると、総量は50x20回=1000ミリリットル(1リットル)となります。

検出された成分1ミリリットル当りの濃度の内容は次の通りです。
* 2-メチルプロパナル:約420nanogram(0.00042mg)
* 2-メチルブタナル:約460nanogram(0.00046mg)

【タバコ1本の喫煙相当量を吸入した場合の煙霧に含まれ得る化合物量】
* 2-メチルプロパナル最大存在量:420nanogram x 1,000(ml) = 0.42 mg.
* 2-メチルブタナル最大存在量:460nanogram x 1,000(ml) = 0.46 mg.

ただしこの化合物の吸入量は吸引による摂取量を示すものではありません。一旦吸い込まれた煙霧(ミスト)は2-メチルプロパナルと2-メチルブタナルが口腔内で反応して変化しなければ煙を吐くことにより再度排出され得るからです。従って、算出された数字は可能な上限レベルの量とみなされます。更に、一般的喫煙行為の吸煙量は個人の一日の喫煙本数と共に大きなバラつきがあることを考慮する必要もあります。

2-メチルプロパナルと2-メチルブタナルは未だ暴露限度量が確立していない成分です。高濃度の状態では吸入することにより喉の痛み、咳、焼けるような感覚、息切れや息苦しさを引き起こす場合があります。皮膚や目を通じて接触すると、痛み、はれ及びやけどを引き起こすことがあります。
ではこの成分を公開されている研究標準値と比較してみます。(比較の定義については長くなるので省略いたします。)
注)LD-50(Rat)とはLethal Dose(致死量)でRatが50%死亡にいたる量で体重1Kg当りのmg量です。

* 2-メチルプロパナル最大存在量の0.42mg、2-メチルブタナル最大存在量の0.46 mg.はLD-50の100分の1のレベル。
* これは体重60Kgの成人が経口摂取する場合には2-メチルプロパナルは10万分の1、2-メチルブタナルは100万分の1の割合の低いレベルです。
* これらの化合物は一般に香料(フレーバーリングエージェント)として知られています。

【アセタール2種類】
この化合物は2-(1-methyl ethyl)-4-mrthyl-1, 3-dioxolaneおよび2-(1-methylpropyl) -4methyl-1 3-dioxolaneのことです。これらの分子構造の一部を構成する1,3-dioxolane単体では(化学反応でフォルムアルデヒトを生成することから)有毒物質として分類されていますが、置換化されたdioxolaneが有毒性を有するとは限りません。一般的に言えることは、4-methyl-1, 3-dioxolaneは食品添加物のなかでフレーバリングエージェントとして認識されており通常の使用では安全性に対するリスクはありません。

* 2-(1-methyl ethyl)-4-methyl-1, 3-dioxolane(アセタール濃度):約27microgram(0.027mg)
* 2-(1-methylpropyl)-4-methyl-1,3-dioxolane(アセタール濃度):約35microgram(0.035mg)

検出されたこれらの濃度は溶液状態では主に存在しているが、気化後は加水分解の働きで煙霧中にはかなり低レベルでしか存在しておりません。

【1,2,3-プロペイントリオール(別称グリセリン)】
これは極わずかにしか毒性がないと推定されます。それはこの化合物が生体外物質ではなく、生体中で脂肪はエネルギー源のグリセリンとなり体中を循環して最後にグルコースに変化するからです。

【その他、ニコチン】
ニコチンの致死量は成人で2〜3本(ニコチン量で40mg-60mg)であり毒薬・毒薬に指定されております。カートリッジ1個に含まれる量には種類がありますが高度のタイプ(18mg)低度のタイプ(11mg)は紙巻タバコに相当する量としては(30本分と想定して)それぞれ0.6mg、0.3mgとなります。

LD-50 (rat)における経口の場合の数値は3.34mg/Kgになります。これは体重60Kgのひとに単純に当てはめると200.4mgとなり、それぞれ約330分の1、660分の1となります。 だだ、少量でも依存症を引き起こす薬理作用があることは広く知られております。私見ではニコチンに限って言えば混有量は紙巻タバコと同じレベルと考えます。

また、高温化で変異原生や癌原生をもつヘテロサイクリックアミンに変化する要因のある数種類のアミノ酸といくつかの糖分があるが、一般のタバコの数百度に達する温度と比較してたかだか100℃~130℃程度の熱しか発生しないアトマイザーを利用しているので発癌誘発物質であるヘテロサイクリックアミンを生成する可能性はないと考えられます。同様にこれらの要素を踏まえて有害な金属成分(ニッケル、カドミウム、砒素、など)も含まれていないと考えられます。



これは工場の外観と内部の写真です。